コラム

2021.10.15

経理代行とは?おすすめサービスやメリットデメリットを解説

経理業務というのは、会社にとっては欠かせない重要な業務の一つです。事業を成功させるためには、月々の利益をしっかり確認していかなくてはなりません。しかし個人事業主や中小企業の場合は、細かい確認まで手が回らないことも多いです。そこで今注目を集めているのが、経理業務を代わりに担当してくれる「経理代行サービス」です。ここでは、経理代行のメリットやデメリット、おすすめのサービスについて紹介していきます。

目次

    経理代行とは?

    経理代行とは、経理業務を代行してもらえる「経理業務のアウトソーシングサービス」のことです。

    個人事業主や中小企業の場合、経営者や社員の誰かが経理業務を行うことがありますが、経理に関する知識を持たない社員が経理業務を行うと、時間や手間もかかってしまう上に、ヒューマンエラーに繋がることもあります。

    経理業務の負担を軽減するため、記帳代行や請求書業務、給与計算などの経理作業をアウトソーシングするサービスが「経理代行サービス」です。

    経理代行は何を代行してくれる?

    経理代行が行える作業には、以下のようなものがあります。

    ・記帳代行
    ・給与計算
    ・在庫管理
    ・請求業務
    ・税務

    基本的には、会社の経理部門にあたる業務の代行を行う「経理代行」ですが、中には税理士へ経理代行を依頼することもあります。その場合には、一般的な入力業務だけでなく、専門知識が必要な税務関連の業務まで、さまざまなサービスを行います。

    経理代行でできないこと

    経理代行は、あくまでも経理業務に関連する業務の代行になるため、財務関連の業務については代行することができません。

    資金調達や融資を始めとした、以下のような業務は財務関連業務にあたるので、経理代行へ依頼しても受け付けることができないので注意しましょう。

    ・資金調達
    ・融資依頼
    ・資産運用
    ・予算管理

    記帳業務は平成26年から義務化へ

    記帳業務は平成26年から、義務化されています。これまではすべての事業者が記帳業務を行わなければならないわけではなく、前々年分、前年分の事業所得や不動産所得、山林所得の合計が300万円を超える場合のみとされていました。

    しかし、すべての事業者が対象になったため、記帳業務を行わなければ税務署から指導が入る可能性もあり、注意が必要です。

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    経理代行サービスの2つの種類

    経理代行・アウトソーシング

    経理代行サービスを提供しているアウトソーシング企業では、その名の通り経理業務を代行してもらえます。しかし、サービス内容によっては経理業務の範囲が違ったり、値段の割に委託できる業務内容が少ない可能性もあります。

    複数社ピックアップして、自社が頼みたい業務がサービス内容の中にあるのか確認することが重要です。

    クラウド型会計ソフト

    クラウド型会計ソフトを利用することでも、経理業務を行うことが可能です。しかし、クラウド型会計ソフトは、経理業務全般を自動化できるわけではなく、その業務範囲は記帳業務のみに限られています。

    そのため、記帳だけを効率化したいという方におすすめのサービスです。

    記帳代行と経理代行の違い

    業務内容の違い

    記帳代行と経理代行では請け負う業務内容に違いがあります。記帳代行は記帳業務のみを代行するのに対し、経理代行では経理業務全般を代行できます。

    つまり、経理代行サービスの範疇に記帳代行の業務が含まれているということです。

    費用相場の違い

    記帳代行と経理代行では1ヶ月に必要な費用も違います。記帳代行は経理代行に比べると対応できる業務の範囲が狭いので、比較的安価な料金でサービスを利用することが可能です。

    一方、経理代行は代行できる業務が経理全般と多い為、その分費用も高額になります。

    記帳代行の費用相場

    記帳代行の費用相場は、100仕訳までであれば1万円前後、300仕訳までであれば3万円前後と、1仕訳あたり10円ほどになります。

    このように、月間の仕訳数に応じて料金が決まっている場合がほとんどですが、代行会社によって異なる場合があるので確認が必要です。

    経理代行の費用相場

    経理代行の費用相場は、月額4~5万円前後です。しかし、経理代行の場合は、記帳代行に比べてサービスごとの業務内容の振り幅が大きいので、一概にこの金額が相場とは言い切れません。

    また、月額15万円前後で確定申告やコンサルティングなどを依頼できる代行会社もあるので、利用したいサービスと、費用を照らし合わせる必要があるといえるでしょう。

    経理代行を依頼するメリット

    経理業務にかかる人件費を削減できる

    会社では、経理業務を担当するために従業員を雇う必要があります。会社の規模によっては1名じゃ足りずに数名の人件費が必要となりますが、中小規模の会社によっては、専任担当者は設けず他の業務と兼任ということもあります。

    万が一、異動や退職者が発生した場合、追加補充のため新たに採用したり、専門外の社員に一時的な対応を任せたりするのは、時間もコストも効率的ではありません。

    経理代行を活用すれば、多くの人件費をかけて採用・教育する工数もかからずに、低コストで経理業務を任せることができます。

    専門家に経理業務を任せられる

    経理代行では、税理士をはじめ経理業務の専門知識を持ったスタッフが対応するので、安心して経理業務を任せることができます。

    慣れていない従業員や、十分な知識がない従業員に任せるよりも、経理代行に依頼することで、細かい部分まで注意しながら処理を行ってくれるため、計算ミスや入力ミスといった人的ミスを防ぐことが可能です。


    さらに専門家の目線で、毎月の利益や会社の財務状況を把握するので、経営に関する意見やアドバイスも的確に受けることができます。

    本業に専念することができる

    経理代行を利用して、経理業務を委託することで、本業に専念することができます。個人事業主や従業員数の少ない中小規模の企業の場合、経理業務を本来の業務と兼任して対応している場合もあるでしょう。

    そうすると、本業がおろそかになってしまい、売上が上がらないということもあるかもしれません。その点、経理代行を利用すれば経理業務にかかっていた時間を、新しい業務の開拓や企画開発にあてることも可能です。

    経理代行を依頼するデメリット

    オプションがつくと逆にコストがかかる

    従業員の人件費に対して、経理代行を依頼することで、大幅なコスト削減を実現することは可能ですが、場合によっては想定以上のコストになることがあります。

    経理代行のサービスによっては、細々したオプションが設けられていることがあります。あれもこれもと希望を詰め込みすぎてしまうと、オプション代などで費用がかかる可能性があるので気を付けましょう。

    利用する際には、必要な業務を洗い出し、細かく見積もりをしてもらってから検討していくことが大切です。

    会社へ経理ノウハウを残せない

    外部に依頼すると、会社内に経理業務のノウハウを残すことができないというデメリットがあります。

    企業によって、経理業務に必要な項目や特殊な作業が発生することがあります。万が一、社内で経理担当者を立てる際に、これまでの経理業務に関する情報の蓄積ができておらず、しっかりとした育成ができなくなる懸念が生まれます。

    経理代行業務を依頼する流れ

    経理代行を契約し、実際に経理代行業務を依頼する際の手順は、以下のとおりです。

    ①必要書類の送付
    ②日次の取引記録や帳簿の作成
    ③経理代行から作成帳簿、提出書類の返却

    毎月、①~③の流れを繰り返して業務が進められ、経理代行サービスによっては、定期的な打合せなどを行うことがあります。

    また税理士に経理代行を依頼する際は、決算時の経理業務を任せることができるため、下記の対応も行います。

    1.決算に必要な書類を経理代行へ送付
    2.決算書や税務書類の作成

    主な経理代行サービス

    Smart経理

    Smart経理は、クラウドサービスを利用した経理代行サービスです。必要書類をスキャンして送信するだけで、経理業務を代行します。

    複数の経理スタッフによるチーム制により、顧客の経理業務を遠隔でもスムーズに代行していくほか、導入時も専門のスタッフがサポートをするので、安心して経理代行を任せることができます。

    さらには業務フローの再構築を行うことで、不要な経理業務の削減を実現し、適切な業務への効率化を図ります。クラウド上で毎月の試算表も確認できるため、時間や場所を問わず経営状況の把握が可能です。

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    STREAMED

    株式会社クラビスが提供する「STREAMED(ストリームド)」は、領収書やレシートなどをスキャンするだけで仕訳のデータ化が可能な、自動記帳サービスです。
    「STREAMED(ストリームド)」は、国内で3,000を超える事務所で利用されており、満足度も93%以上と、高い評価を得ています。

    利用方法は、レシートや通帳、領収書などをスキャンしてアップロードするだけで、AIが自動でデータ化し、1営業日以内に仕訳データにまとめたものを納品してくれます。

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    メリービズ

    メリービズ株式会社が提供する、バーチャル経理アシスタント「メリービズ」は、全国に広がるプロの経理スタッフが専属で対応する経理代行サービスです。

    仕訳入力や経費精算を始めとしたルーチン業務から、決算関係業務など、さまざまな経理業務を依頼することができ、本来やるべき業務への時間を割くことができます。

    会社の規模や業績を問わず、全国のどんな業種に対して、既存業務のフローを問わず振るカスタマイズでの対応が可能となっています。

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    Wheat Accounting

    株式会社ウィートが提供する「Wheat Accounting」は、企業の経理業務をまとめて代行する経理代行サービスです。

    煩雑で手間がかかりがちな経理業務を代行することで、売上や利益に繋がっている、本業に注力することができます。

    「Wheat Accounting」は、一定以上のスキルを持つ事務員が、税理士によるマネジメントの元業務を行っていくため、自社の経理担当者よりも専門性が高く低コストで経理業務を任せることが可能になります。

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    経理アウトソーシングセンター

    株式会社アックスコンサルティングが運営する「経理アウトソーシングセンター」は、企業の経理担当者が求めるサービスの提供を行い、お悩みを解決する経理代行サービスです。

    記帳業務や請求書発行といった経理業務のほか、年末調整、振込支払いなども代行して「経理アウトソーシングセンター」が行います。

    長い経験を積んだスタッフが、個人情報をしっかり守ってまるごと対応するため、経営者の方は安心して依頼することができます。

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    SUPPORT+iA(サポーティア)

    「SUPPORT+iA(サポーティア)」は、総務・経理業務を始め、人事や労務など企業におけるバックオフィス業務を支援する、オンライン秘書サービスです。

    バックオフィス業務に追われて、本業に注力できなかったり、新たに雇用して育成するまでのコストが負担になってたりする経営者に向け、まるごとサポートを行うサービスです。

    すべての業務を経験豊富なスタッフが対応し、業務量が少なくても安心して依頼できるようん、1ヶ月から利用できる豊富なプランも魅力です。

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    i-Staff Accounting

    「i-Staff Accounting」は、オンラインで経理業務をサポートしてくれる、アウトソーシングサービスです。

    全国に300名以上いる、厳選されたスタッフが業務を行い、記帳サポートだけでなく経理業務全般と幅広く依頼することができます。

    月の契約時間が余ってしまった場合には、経理業務以外のパソコン作業を依頼することができるため、時間を有効的に活用することが可能です。

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    まとめ

    今回は、経理業務をまとめてサポートするアウトソーシングサービス「経理代行」について解説するとともに、注目のサービスについてもご紹介してきました。

    経理代行では、記帳業務や請求書発行といった経理業務は代行できますが、融資や財務関連となると対応していない場合がほとんどなので、依頼の際は注意しましょう。

    人手が足りない、追加雇用して育成していくコスト負担が気になっている経営者の方は、低コストで高いクオリティを実現する経理代行を依頼することで、本業へ注力することができるため、この機会にぜひチェックしてみてください。
     

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